wagtail's Photo Album            撮影日 : 2007.04.10

科野の里歴史公園

「森将軍塚古墳」のある付近一帯は、長野県千曲市の「歴史公園」として整備されています。
ここには
「森将軍塚古墳館」・「科野のムラ」・「県立歴史館」の三つの施設があります。



森将軍塚古墳館
「森将軍塚館」公式HP


科野のムラ




長野県立歴史館

「長野県立歴史館」公式HP
        
「古墳館」や「歴史館」の展示については上記のHPで見ていただくことにし、
この日は、「科野のムラ」と
「森将軍塚古墳」を訪ね歩いてみました。


科 野 の ム ラ


 公園内には、森将軍塚古墳のある山麓から発掘された、屋代清水遺跡の竪穴式住居や、物置に使われたと思われる小屋、収穫物を貯蔵する高床倉庫などが復元されています。

ムラを歩いてみると、何となく縄文・弥生時代の人々の生活の様子が忍ばれます。



 花咲くムラの住居から煙が立ち上る。
 こんな煙が立ち上る朝、一人で訪ねたりすると、あたかも人が生活しているのではないかと錯覚しそうな感覚にとらわれます。

 右端は、収穫物を貯蔵しておく「高床式倉庫」、鳥居のようなものは、何か儀式のようなことでも行ったのでしょうか…。
 「物置小屋」と「住まい」も見ることができます。


 煙の臭いがほのかににおうムラを歩くと、どことなく心が静まります。ゆっくりと歩を進めながら、茅葺きの建物の中も覗き追体験をする。
 
 春の日差しも柔らかく、先ほど輪になって昼食をとっていた人たちの 楽しそうな笑い声が響いてきた。

「科野のムラ」からおよそ1キロ山道を登ると、「森将軍塚古墳」にたどり着くことができます。

ちょっときつい坂道でしたが、時間節約のために近道の急坂コースをとりました。
周囲の林から聞こえてくる小鳥のさえずりを楽しみながら、ゆっくりゆっくりと…。
やはり、ちょっときつい。ポカポカ陽気も手伝って暑さが増す。そして、息が切れる。


森 将 軍 塚 古 墳
やがて山の峰に全長約100メートルの「森将軍塚古墳」が見えてきました。これは、発掘調査の結果に基づき忠実に復元された古墳です。
発掘された古墳は、1600年前頃造られたもので、山の下に復元されていた
「科野の国」を治めていた王のお墓であると言われています。

上の写真でも見るように、全体石が積まれており、上には多数の
埴輪が並べられています。
左の写真の古墳の形状から、この古墳は
「前方後円墳」であることがよく分かります。
これだけ石が積み上げられると、見事という他はない。 まさに王の墓といった風格が感じられる。
高く高く石が積み上げられている。
 そして、見上げるその先には、抜けるような青空が広がる

上には沢山の埴輪が並べられている。 どんな埴輪なのかはやる心を抑えながら、古墳の上面への道を歩く。


古墳の上にたどり着くと多数の「埴輪」が並べられていた。
ここの埴輪は、どれもみな大型で、三角形の孔が開けられていた。

それぞれの埴輪の形や作り方が違っているが、埴輪づくりが大勢の人の手によってなされたのであろうと推定されている。
いろいろな形の埴輪がこうしてみられるのは、楽しみの一つでもある。

古墳から千曲川の流れによって造られた千曲市の平らが広がっている。
ここに到着するまでの苦労も、この景色を眺めただけで吹き飛んでいく。

すぐ眼下には、左側から
「長野県立歴史館」・「科野のムラ」・「森将軍塚古墳館」が見える。
遠方右には
高速道路が走り、左方に国道18号線千曲川の流れが見て取れる。
 石積みの森将軍塚古墳を後にして、ゆっくりと先ほど上ってきた道をとって返す。

 やはりあちこちで野鳥の鳴き声や姿が見られる。そういえば、冬期はここに双眼鏡やデジスコを抱えた方が大勢見られると聞く。
 冬には、また別の目的で訪れてみたい場所の一つになりそうです。

 何かを学ということだけでなく、こうして遙か昔をしのび、ゆったりした時間を過ごせたことにも大きな意味を感じたひとときでした。

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