あちこちで桜の開花が報じられるようになった4月16日、千曲市 (佐良志奈神社) のカタクリを見に出掛けました。
来週の休日では、花は終わりになるだろうと思い、この時期、カタクリの見頃は過ぎていることは分かっていたんですが…。
おまけに、思い立ったのは、間もなく日が落ちるかと思われる、午後の遅い時期。証拠写真くらいの撮影になってしまいました。
まず全体を観察してみました。
さほど大きな群落ではないが、それなりに雰囲気を味わうことができます。
撮影をしていると中年の女性の二人連れが、
「あちらにも、たくさん咲いていましたよ。」と声をかけてくれました。
「自然」 には、見ず知らずの人にもこうして優しい声をかけさせてくれる不思議な力があるんだろうか。
「日が落ちる前に…。」と、夢中でシャッターを切っていると、何やら後ろに人の気配を感じました。
「いい写真が撮れましたか?」と声がしました。
後ろを振り向くと、自転車を引いたお巡りさんが立っていました。
「この土手をあがったところに、ここで一本だけの白いカタクリがあるので、見つけてみるといいよ。」というありがたい情報。
初めて見る「白い花のカタクリ」、全体的には、すでに最盛期の過ぎたカタクリでしたが、この白いカタクリにお目にかかれただけでも、来た甲斐があったというものです。
もっと嬉しかったことは、温かい人情味に触れさせていただいたことでした。